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WEB ON!36号

ホテルコンシェルジュに聞く、大丸有の楽しみ方

大丸有には、さまざまなタイプの魅力あふれるホテルが存在します。お客様と相対し、ホテルとその街の情報に精通しているのが「ホテルコンシェルジュ」。今回は、大丸有に立地するホテルのコンシェルジュのみなさんに、この街の魅力や楽しみ方などをお聞きしました。

ご宿泊以外のお客様にも、ラグジュアリーなひとときを。

アマン初の都市型ホテル「アマン東京」でコンシェルジュとしてお勤めのオザキさんと阿部さん。襟に輝くバッヂに秘められたエピソードや、宿泊にとどまらない“アマン東京の活用術”など、ON!36号本誌には載っていない更なるストーリーをお届けします。

アマン東京
チーフコンシェルジュ オザキ カレンさん
コンシェルジュ スーパーバイザー 阿部 沙苗さん

── アマンは世界を代表するラグジュアリーホテルとして知られていますが、宿泊のお客様以外でも利用することはできるのでしょうか?


阿部: アマン東京はご宿泊以外にもさまざまな目的でご利用いただけます。たとえば、1階「ザ・カフェbyアマン」ではディナ
ータイムにはフレンチのコースやさまざまなお酒をご提供していますので、お仕事帰りやお客様との会食にもおすすめです。さらにホテル内のスパエリアでは、日本産のクスノキの粉と粘土でつくられたボディスクラブとオリジナルのボディマッサージをご提供するシグネチャージャーニーなどを含む、60分~120分のコースを選べるボディトリートメントなど、ご宿泊以外のお客様にご利用いただけるサービスも豊富にございます。たまには自分へのご褒美として、贅沢な気分に浸ってはいかがでしょうか。

── お二人がホテルコンシェルジュを志したきっかけをお聞かせいただけますか?

オザキ: 20歳のころアルバイトでホテル業界に飛び込んだのですが、そのホテルでコンシェルジュが襟に付けているバッヂに興味を引かれたんです。それは「レ・クレドール」という世界的な一流コンシェルジュの証しともいえるものなのですが、その姿がとにかく素晴らしかった。自分もそのバッヂを付けて接客するコンシェルジュを目指そうと思ったことがきっかけです。以来、コンシェルジュとしてニューヨークや東京のホテルで経験を重ねてきました。

阿部: 私の姉がコンシェルジュだったのですが、私自身はもともと旅行会社で働いていました。そこで海外のホテルのコンシェルジュとお話をさせていただくなかで興味が深まり、いつしか姉にもいろいろと話を聞くようになっていたんです。気がつけば自分もコンシェルジュになり、今年で8年になります。

── ホテルコンシェルジュとして、心がけていることなどはありますか?

オザキ: アマンを利用される方は感度が高く、あらゆる分野の“本物”を見てこられた方ばかりです。そのような方々からのご要望にお応えできるよう、アマンらしいサービスを模索しているところです。そしてこのアマン東京を通じて、東京の素晴らしさを国内外の方々に再認識していただけたら幸いです。

阿部: 人気のお店は自分の足で事細かにリサーチするということでしょうか。インターネットや雑誌の情報からは見えてこないものもありますので。たとえばお店の入口はわかりやすいか、足の悪い方のためにエレベーターはあるか、海外の方でもわかるように英語のサインはあるかといった情報は、実際に足を運んで見てみなればわかりませんからね。

── お二人のこれからの夢や目標をお聞かせください。

オザキ: コンシェルジュ歴は今年で12年になりますので、そろそろ次の世代を育てることも考えなければいけないのかなと。現在、アマン東京での勤務を通じて世界基準のおもてなしを体現できる場所を用意していただいています。本物を知るお客様とのふれあいのなかで得た知見を、若い世代に伝えていけるようになることが目標です。そのためにも、アマン東京と日本のホテルをリードしていくつもりで仕事をしていきたいと考えています。

阿部: アマン東京のお客様は約半数が海外からいらっしゃる方なのですが、コンシェルジュとしては、日本人の方にこそ、もっと日本を知って頂きたいと思っています。私自身も、知っているようで知らなかったことに気づかされることがたくさんあります。私たち日本人が、自分の国について自信を持って語れるようになるお手伝いができたら素晴らしいと思います。

■アマン東京公式サイト
https://www.aman.com/ja-jp/resorts/aman-tokyo

これからも、大切な日に大切な方とご利用いただきたい。

お客様をハッピーにすることに全力を傾けたいと語る、東京ステーションホテルの森さんと大塚さん。ホテルコンシェルジュを志したきっかけや、これまでに経験した驚きの出来事など、ON!36号本誌では語りきれなかった興味深いエピソードをご紹介します。

東京ステーションホテル
チーフコンシェルジュ 森 マリーアントワネットさん
コンシェルジュ 大塚 友則さん

── 最初に、お二人がホテルコンシェルジュを志したきっかけをお聞かせいただけますか?

森: 長く海外のホテルでフロントや営業などに携っておりましたが、あるとき当ホテルの総支配人から「我々のチームに入らないか」と誘っていただいたことが転進のきっかけです。東京ステーションホテルがリニューアルオープンした2012年当時はまだコンシェルジュの部署はございませんでしたので、私がこのホテルで第1号のコンシェルジュということになりますね。
大塚: 私は2004年に当ホテルグループでホテル業界に入り、長くフロント業務を担当していました。そしていつしか「もっとお客様と親身に接する仕事がしたい」と思うようになり、お客様とじっくり向き合うことができるコンシェルジュを志しました。

── さまざまなお客様と接するなかで、思い出に残っている出来事などはありますか?

森: あるとき海外の男性の方が真っ青な顔で「妻と京都に行く新幹線に自分だけ乗り遅れてしまった」と駆け込んでいらっしゃいました。電話をかけたくても充電が切れてしまったとのこと。そこで、母国のお嬢様にホテルから電話をかけ、お嬢様から奥様の携帯電話に連絡するという中継作戦で、京都での待ち合わせ場所を決めることができました。そのご夫婦は当ホテル宿泊のお客様ではなかったのですが、困っている方を放っておけません(笑)。
大塚: イギリスからお越しになったお客様が、デジタルカメラをタクシーのなかに忘れてきてしまった事がありました。カメラは諦めてもいいけれど、思い出が詰まった写真のデータだけはなんとか取り戻したいと。しかし、手がかりは「黒じゃないタクシー」のみ。私は意を決して、電話帳に記載されている都内を走るタクシー会社に順々に電話しました。調べたところ、都内だけで300社もあるのですね。幸いにも十数社目で奇跡的に見つかったのですが、そこで見つからなければ300社すべてに電話をかけていたと思います(笑)。

── 東京ステーションホテル内にもたくさんのレストランやバーがありますね。おすすめのお店をご紹介いただけますか?

森: お客様のリクエストに合わせて最適なお店を紹介するのがコンシェルジュの務めのひとつですが、本音を言わせていただくと東京ステーションホテル内のレストランやバーがいちばんおすすめです(笑)。なかでも、2階にある「Bar Oak(オーク)」はご宿泊の方はもちろん、お仕事帰りのビジネスマンにも大人気のバーです。名バーテンダーとして名を馳せた杉本壽も現役でシェーカーを振っていますので、ぜひ気軽に足をお運びください。
大塚: 東京駅の丸の内南口改札を出てすぐ左手にある「松屋 東京丸ノ内」では東京ステーションホテルのオリジナルグッズをお買い求めいただくことができます。なかでもベストセラーとなっているのが、原稿用紙型のメモ帳とロゴ入りボールペン、2種類のステッカーをセットにしたオリジナルデザインの「文豪セット」。旅の記念やお土産に、おすすめいたします。
森: 当ホテルではヨーロピアンクラシック調のロビーラウンジ(1階)で夕刻からハープの生演奏を行っており、賑やかな駅に隣接したホテルとは思えないような落ち着いた空間をご用意しています。結婚や還暦の記念にお越しいただく方もたくさんいらっしゃいますので、ぜひ大切な日に大切な方とご利用いただければと存じます。コンシェルジュは、看板もなく電話番号も公開していないような隠れ家的なお店も密かにリサーチしています。当ホテルをご利用の際はお気軽にご相談ください!

■東京ステーションホテルHP
http://www.tokyostationhotel.jp/
■東京ステーションホテル公式Instagram
https://www.instagram.com/tokyostationhotel/

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